【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
荷物をまとめる聖良をソファーに座ってぼんやりと見つめる。
俺がもっと大人でいつでも結婚できる年令だったらと虚しい事を考えてしまう自分の考えを振り切るように頭を振る。
「聖良、手伝う事はある?」
わざと明るく言って俯く聖良を覗き込む。
「―――っ!聖良?」
聖良は目に大粒の涙を溜めて声を出さずに涙が流れないように耐えていた。
「どうした?」
「ごめんなさっ…い。龍也先輩を一人にしてしまう。ずっと傍にいたいのに…傍にいるって約束したのに…一緒に暮らせなくてごめん…なさい。」
耐え切れなくなった涙が頬を伝って泣きじゃくりながら俺に縋り付いてくる聖良にそれまで耐えていた自分の気持ちが苦しいほどに溢れてきて聖良を引き寄せて強く抱きしめた。
「俺だっておまえを離したくないよ聖良。ずっとここにいて欲しいさ。何処にも行けないように閉じ込めておきたいくらいだ。」
聖良の涙を指で拭いこの苦しいほどの想いが聖良に伝わるように激しくキスをする。
「早く大人になるから。待っていろ。」
「龍也先輩…?」
「少しでも早く聖良と結婚できるように、俺がんばるからさ。それまで待ってろ。」
それは聖良に告げるのと同時に自分に言い聞かせていたんだと思う。
「はい…。待っています。」
潤んだ瞳を閉じると涙が頬を滑り落ちる。それをすくい取るように唇で追いかけて涙を拭っていくと聖良が小さく『愛しています』と呟いた。
誓いの口づけを交わすようにそっと触れるだけのキスをして想いを伝えるように瞳を絡ませる。
いつかきっと、おまえを貰い受けに行くから
その時はおまえを傍において片時も放さずに温かい陽だまりの中で抱きしめていよう。
初夢の幸せな風景を思い出す
きっとあの幸せな時間をおまえと共に築いてみせるよ
俺がもっと大人でいつでも結婚できる年令だったらと虚しい事を考えてしまう自分の考えを振り切るように頭を振る。
「聖良、手伝う事はある?」
わざと明るく言って俯く聖良を覗き込む。
「―――っ!聖良?」
聖良は目に大粒の涙を溜めて声を出さずに涙が流れないように耐えていた。
「どうした?」
「ごめんなさっ…い。龍也先輩を一人にしてしまう。ずっと傍にいたいのに…傍にいるって約束したのに…一緒に暮らせなくてごめん…なさい。」
耐え切れなくなった涙が頬を伝って泣きじゃくりながら俺に縋り付いてくる聖良にそれまで耐えていた自分の気持ちが苦しいほどに溢れてきて聖良を引き寄せて強く抱きしめた。
「俺だっておまえを離したくないよ聖良。ずっとここにいて欲しいさ。何処にも行けないように閉じ込めておきたいくらいだ。」
聖良の涙を指で拭いこの苦しいほどの想いが聖良に伝わるように激しくキスをする。
「早く大人になるから。待っていろ。」
「龍也先輩…?」
「少しでも早く聖良と結婚できるように、俺がんばるからさ。それまで待ってろ。」
それは聖良に告げるのと同時に自分に言い聞かせていたんだと思う。
「はい…。待っています。」
潤んだ瞳を閉じると涙が頬を滑り落ちる。それをすくい取るように唇で追いかけて涙を拭っていくと聖良が小さく『愛しています』と呟いた。
誓いの口づけを交わすようにそっと触れるだけのキスをして想いを伝えるように瞳を絡ませる。
いつかきっと、おまえを貰い受けに行くから
その時はおまえを傍において片時も放さずに温かい陽だまりの中で抱きしめていよう。
初夢の幸せな風景を思い出す
きっとあの幸せな時間をおまえと共に築いてみせるよ