【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
龍也君のお年玉
1月4日早朝
俺達は聖さんの見送りのために空港まで来ていた。
大きなスーツケースを持った聖さんがタクシーを降りて空港に入ってくるのを聖良が見つけて俺に教えてくれるのと聖さんが聖良を見つけて目を丸くするのはほぼ同時だった。
聖さんは俺達が見送りに来るとは思ってもいなかったみたいだ。
でも俺には聖さんにどうしてももう一度会わなければならない理由があった。
大晦日に初詣に行く際に無理矢理渡されたお年玉の事だ。
ホテル代の足しにとか何とか言って無理矢理押付けられたけれど使わなかったら返すという約束で預かったものだ。
聖良とホテルに行く事は無かったんだし聖さんがいらないといっても無理矢理返すつもりでいた。
「これはおまえにやったんだぞ。お年玉だって言っただろうが。」
案の定俺の思ったとおりの返事をする聖さん。
でも受け取る理由が無いんだよ。俺は身内でもないし聖さんにお年玉を貰うような関係ではない。
ただ聖良の彼氏と言うだけでお年玉を受け取るわけにはいかない。
俺達は聖さんの見送りのために空港まで来ていた。
大きなスーツケースを持った聖さんがタクシーを降りて空港に入ってくるのを聖良が見つけて俺に教えてくれるのと聖さんが聖良を見つけて目を丸くするのはほぼ同時だった。
聖さんは俺達が見送りに来るとは思ってもいなかったみたいだ。
でも俺には聖さんにどうしてももう一度会わなければならない理由があった。
大晦日に初詣に行く際に無理矢理渡されたお年玉の事だ。
ホテル代の足しにとか何とか言って無理矢理押付けられたけれど使わなかったら返すという約束で預かったものだ。
聖良とホテルに行く事は無かったんだし聖さんがいらないといっても無理矢理返すつもりでいた。
「これはおまえにやったんだぞ。お年玉だって言っただろうが。」
案の定俺の思ったとおりの返事をする聖さん。
でも受け取る理由が無いんだよ。俺は身内でもないし聖さんにお年玉を貰うような関係ではない。
ただ聖良の彼氏と言うだけでお年玉を受け取るわけにはいかない。