【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「おまえさ、1年生だよな?
クラスどこだ?名前は?」

佐々木先輩を保健室へ連れて行くと
あたしはすぐに質問攻めにあった。

「1-Cの蓮見聖良です。
すみません、あの・・・痛みます?」

「痛いね。もしかしたらヒビが入ってるのかもしれない。
お前、明日から俺の腕になれよ」

はい?

……俺の腕になれ? 

何それ、どういうこと?

「俺さ、この夏休み忙しいんだよね。
秋の文化祭の予定も進めないといけないからなあ。
腕を怪我してると色々大変だから、俺の腕になれよ。
とりあえず1週間は様子見ないとな」

「あ、でも夏休みですよ?明日から」

「俺は、毎日来るんだよな。
午前が補習授業。午後から生徒会。
お前、補習授業でないのか?」


先輩の言葉にグッと胸が詰まる。

補習授業は強制ではない。

でも、進学校であるこの学校で受験を考えない者は、先ずいない。


あたしだって、補習は受けておくべきだっていうのは解っている。


でも…


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