【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「龍也先輩はきっと沢山貰ってくるんだろうな。…あたしの作ったチョコなんて埋もれちゃったらわからなくなっちゃうよね。」
ふぅ…。と小さく溜息をついてカバンの中から取り出した小さな包み。
赤や金と言った派手な色で埋め尽くされているダンボールの中のチョコを見ると自分の用意したものがとてもシンプルでこの中に混ざってしまったら絶対に見つけてもらえないだろうと思う。
「いいもん。目立たなくても愛情は一番こもってるもん。」
ポソッと自分に言い聞かせて龍也先輩の顔を思い浮かべる。喜んでくれるかな?
「へぇ。そりゃうれしいな。」
突然ダンボールの中から聞こえた声にビクッとして包みが手から滑り落ちた。
「あ!」
反射的に受け取ろうと手を伸ばした時…
…グイッ☆
誰かがその手を取ってあたしを引き寄せた。
「え?」
ふわりと温かい胸に顔を埋めるような形で抱きとめられる。
「つかまえた。」
その声に驚き見上げると満面の笑みの龍也先輩がいた。
ふぅ…。と小さく溜息をついてカバンの中から取り出した小さな包み。
赤や金と言った派手な色で埋め尽くされているダンボールの中のチョコを見ると自分の用意したものがとてもシンプルでこの中に混ざってしまったら絶対に見つけてもらえないだろうと思う。
「いいもん。目立たなくても愛情は一番こもってるもん。」
ポソッと自分に言い聞かせて龍也先輩の顔を思い浮かべる。喜んでくれるかな?
「へぇ。そりゃうれしいな。」
突然ダンボールの中から聞こえた声にビクッとして包みが手から滑り落ちた。
「あ!」
反射的に受け取ろうと手を伸ばした時…
…グイッ☆
誰かがその手を取ってあたしを引き寄せた。
「え?」
ふわりと温かい胸に顔を埋めるような形で抱きとめられる。
「つかまえた。」
その声に驚き見上げると満面の笑みの龍也先輩がいた。