【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「ねえ、淳也。聖良ちゃんが朝からスッゴクご機嫌らしいんだけど…佐々木君もかなり機嫌が良いわよね。」
1時間目の授業が終わった時、最近僕の彼女になった愛子が僕の隣りにやってきてそっと耳打ちした。
佐々木の機嫌が良い?
「そうか?僕にはいつもと同じに見えるけど。流石の佐々木もこのポカポカ陽気でボ~ッとしているんじゃないか?すっかり春だもんなぁ。」
「そんなんじゃないわよ。きっと聖良ちゃんと何か特別な約束でもしているんじゃない?いつもより雰囲気が柔らかいもの。」
ああ、そう言われればいつもよりも表情が柔らかい気もする。
愛子は佐々木に長い間片想いしていただけあって、あいつの微妙な表情を読むことが出来るらしい。
僕と付き合いだしてからは愛子が僕しか見ていないことはわかっていても、相手が佐々木だと思うとどうしてもムカツク。
少しお仕置きをかねて愛子を苛めてみたくなってもバチは当たらないだろう。
「愛子はまだ、佐々木が好きなのか?そんなに気になる?」
「ばっ…何言ってんのよ?あたしは…もう佐々木君なんて見ていないもん。」
頬を染めて僕を睨む愛子がかわいくて耳元に唇を寄せ、わざと息を吹きかけるようにして語りかける。
「じゃあ、誰を見ているんだろうな?…教えて…。」
愛子は耳が弱いからここを攻めると途端にカクンと力が抜けてしまう。笑いながら腕に抱きとめると頬染め怒ったようにプッと膨れた。
その表情可愛すぎ。あんまり人前でしないで欲しいね。
…って原因は僕か?
教室で愛しの彼女にこんな悪戯をしてしまう僕は、あまり佐々木の事を言えないかもしれないな
1時間目の授業が終わった時、最近僕の彼女になった愛子が僕の隣りにやってきてそっと耳打ちした。
佐々木の機嫌が良い?
「そうか?僕にはいつもと同じに見えるけど。流石の佐々木もこのポカポカ陽気でボ~ッとしているんじゃないか?すっかり春だもんなぁ。」
「そんなんじゃないわよ。きっと聖良ちゃんと何か特別な約束でもしているんじゃない?いつもより雰囲気が柔らかいもの。」
ああ、そう言われればいつもよりも表情が柔らかい気もする。
愛子は佐々木に長い間片想いしていただけあって、あいつの微妙な表情を読むことが出来るらしい。
僕と付き合いだしてからは愛子が僕しか見ていないことはわかっていても、相手が佐々木だと思うとどうしてもムカツク。
少しお仕置きをかねて愛子を苛めてみたくなってもバチは当たらないだろう。
「愛子はまだ、佐々木が好きなのか?そんなに気になる?」
「ばっ…何言ってんのよ?あたしは…もう佐々木君なんて見ていないもん。」
頬を染めて僕を睨む愛子がかわいくて耳元に唇を寄せ、わざと息を吹きかけるようにして語りかける。
「じゃあ、誰を見ているんだろうな?…教えて…。」
愛子は耳が弱いからここを攻めると途端にカクンと力が抜けてしまう。笑いながら腕に抱きとめると頬染め怒ったようにプッと膨れた。
その表情可愛すぎ。あんまり人前でしないで欲しいね。
…って原因は僕か?
教室で愛しの彼女にこんな悪戯をしてしまう僕は、あまり佐々木の事を言えないかもしれないな