【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
Step4 嫉妬の行方
Step4 嫉妬の行方
9月に入って最初の生徒会会議。
「聖良、今日の生徒会会議。おまえも出ろって言われてるんだけど…いいか?」
龍也先輩にそう言われて、役員でもないあたしまでもが、会議に出席する事になった。
夏休み中、龍也先輩を手伝って作った文化祭の予算編成の話をするとか…。だったら同席もしょうがないと思っていたんだけど…。
ここに集まっているのはすごいメンバーだ。
3年生で生徒会長の、樋口誠先輩と会計の本山美奈子先輩。2年の美形トリオ高端暁先輩と、安原響先輩、そして、あたしの彼、佐々木龍也先輩。
他の先輩方は後から来るとか用事があるとかで、とりあえずこれだけのメンバーしか集まれなかったって先輩は言うけれど、十分すぎるほどの威圧感を覚えるメンバーなんですけど。
学校のトップクラスの成績と、発言力をもつ人間5人に囲まれて萎縮しない1年生なんていたらお会いしてみたい。
そんなことを考えて龍也先輩の影で小さくなっていた時、突然美奈子先輩があたしに質問してきた。
「ねえねえ、聖良ちゃんって佐々木君とどこまで進んでるの?」
綺麗にカールした長い髪を弄びながら、長い睫毛をパサパサさせて大きな目を見開くと興味津々と言わんばかりに聞いてくる。
「え?どこまでって、何がですか?」
「やだあ、男女の仲でどこまでって言ったら…決まっているでしょう?」
「…何が決まっているんでしょうか?」
9月に入って最初の生徒会会議。
「聖良、今日の生徒会会議。おまえも出ろって言われてるんだけど…いいか?」
龍也先輩にそう言われて、役員でもないあたしまでもが、会議に出席する事になった。
夏休み中、龍也先輩を手伝って作った文化祭の予算編成の話をするとか…。だったら同席もしょうがないと思っていたんだけど…。
ここに集まっているのはすごいメンバーだ。
3年生で生徒会長の、樋口誠先輩と会計の本山美奈子先輩。2年の美形トリオ高端暁先輩と、安原響先輩、そして、あたしの彼、佐々木龍也先輩。
他の先輩方は後から来るとか用事があるとかで、とりあえずこれだけのメンバーしか集まれなかったって先輩は言うけれど、十分すぎるほどの威圧感を覚えるメンバーなんですけど。
学校のトップクラスの成績と、発言力をもつ人間5人に囲まれて萎縮しない1年生なんていたらお会いしてみたい。
そんなことを考えて龍也先輩の影で小さくなっていた時、突然美奈子先輩があたしに質問してきた。
「ねえねえ、聖良ちゃんって佐々木君とどこまで進んでるの?」
綺麗にカールした長い髪を弄びながら、長い睫毛をパサパサさせて大きな目を見開くと興味津々と言わんばかりに聞いてくる。
「え?どこまでって、何がですか?」
「やだあ、男女の仲でどこまでって言ったら…決まっているでしょう?」
「…何が決まっているんでしょうか?」