【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
しーん…
「えぇ?…噂どおり聖良ちゃんって本当に純情なのね。もしかして…キスも経験無いの?」
「え?ええええぇっと。あの、あたし…」
「それは経験済み。残念でした。」
いきなり龍也先輩があたしのシドロモドロの台詞を奪って横から答えてきた。
「えええ~~~。こんなに純粋な聖良ちゃんの唇を、もしかして佐々木君が食べちゃったの?」
食べちゃったって…美奈子先輩。
「はい、イタダキました。」
……イタダキましたって…龍也先輩。
凄く恥ずかしいんですけど…この会話もうやめて欲しい
そんなことを思っていたあたしに美奈子先輩が追い討ちをかける
大体なんでこんな話になっちゃったの?文化祭の話はどうなったのよ?
「はあっ、大体なんでこんな話になるんだよ。聖良をつれて来いって五月蝿かったのはこんな事聞くためだったのか?もういいだろ?いい加減にしてくれ。」
「噂じゃ、すごく可愛くて純情だって聞いてたからねえ。でもまさかここまでとは思わなかったわ。」
「ほっとけ、余計なお世話だ。美奈子みたいになったら困るんだよ。」
「なによ、それ。失礼ね。だいたいさあ、聖良ちゃん、ちゃんと分ってるの?…その、いろいろと…。」
「はは…いや、本人に確認した事無いけど9割の確率で知らねぇと思う。」
「げっ?まじで??」
響先輩…そんなに驚かなくたって。