りんごごっこ~年下彼氏~
「ちょっと~、おいてかないでよ~」



後ろで果南が叫んでいる。



「ごめん」



めんどいから適当に返事をして、中庭にあるベンチに座った。




「さっき、王子と話してたでしょ?」




...このタイミングで言うか?




私がこんなに機嫌が悪いっていうのに。




「ちょっとだけね」




仕方ないから返事をした。




「何、知り合いなの?」




「そんなわけないじゃん!!」




この子は、なにをいってんの?




「ごめんって~怒んないでよ」




余計にイライラしてきた。




「果南、先帰るね」




果南に少し悪いと思ったからできるだけ笑顔で別れた。
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