素直になりなよ
…美菜…ごめんね
。美菜に当たっても何も変わらないのにね…やっぱり真衣はまだまだ子供だね。

そんなコトを考えて、泣きながら走っていた真衣の肩を誰かが触った。
振り返ると直樹君がハァハァ言いながら真衣の目を見ていた。

『さっき美菜、田崎に酷いコト言った。…でもあれは、美菜の愛情表現だと思うんだ。美菜が田崎に元気になってもらえるように、美菜なりの愛なんだよ。許してやってくんねぇかな?』

直樹君…そんなコト言わなくていいのに。
美菜は全然悪くないの。
真衣が悪いの。
真衣が、1人で勝手に怒っただけなのに…皆に迷惑かけてしまった。
真衣は最低だな…。

『直樹君、謝らないで?真衣が悪いの。美菜を傷つけてごめんね。』

真衣はそれしか言えなかった。

『よかった。ありがとう』
の直樹君の言葉に、真衣が、

『感謝するのは真衣だよ』
って言おうとしたら…今度は美菜が泣きながら走ってきた。

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