素直になりなよ

『あのね、美菜…真衣ね、やっぱり将斗先輩に会えないのが辛いの。遠距離恋愛とか…悲しすぎるし…真衣は好きな人にはもっと側にいてほしいの。でも…』

美菜が口を開いた。

『やっぱりね。真衣に遠距離恋愛は無理だよ。耐えられる訳ないじゃん。実際将斗先輩が、千葉に行ってから電話もしてないでしょ??恋人同士は側にいないと冷めるって!!』

ゔっ…美菜は鋭い。

『でもっ!真衣は将斗先輩が好きなの…。大好きなのっ!!』

思わずおっきい声で言ってしまった(汗)
美菜はちょっと驚いたような顔をしたあと、こう言った。

『真衣…一回電話してみれば??将斗先輩の気持ち、確かめてみなよ。』

確かにそうかも。
あたし1人が好きすぎて悩むより、将斗先輩の気持ちを確かめて結論を出した方がいいかもしれない。
それから、真衣にはまだ美菜に話さなきゃいけないことがある。
真衣は心の中で気合いを入れた。
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