素直になりなよ

美菜はゆっくり口を開いた。

『実はね、美菜も直樹と付き合い始めた時、真衣と友達でいちゃダメかもって思ったんだよ。ほら、美菜には直樹がいたけど、真衣にはまだ誰もいなかったでしょ??だから、真衣のこと傷付けると思って、絶縁しようとしたんだ。でもねウチらは何があっても親友でしょ??真衣なら分かってくれると思ったから絶縁するのやめたんだよ??…真衣、あたしは、真衣の為なら何でもするよ。だから、友達やめないで。』

美菜の言葉は胸に刺さった。
美菜が自分のこと、ホントに考えてくれてたことが嬉しくてまた涙が出た。
今度の涙は嬉し涙だけどね。
そして真衣は言った。

『また傷つけたりしちゃうかもしれないけど、やっぱり真衣には美菜が必要だよ…美菜…これからも友達でいてください。』

美菜は微笑んだ。

『ふふっ。真衣、こちらこそ、友達でいてください。あたしにも真衣は必要だから…。』

そうしてこの日、二人の友情は更に深くなった。
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