【長編】Sweet Dentist
「響先輩は千茉莉ちゃんとお付き合いしているのかと思ったけど、聖良からまだ付き合っていないって聞いたの。本当なんですか?」
「…付き合ってないよ。」
「告白は?」
おまえの電話で邪魔されたんだよ。なんて言える訳もなく苦笑いをするしかない。
それを亜希はどう取ったのかハア…と大きな溜息をついた。
「千茉莉ちゃんにとっては悪い話じゃないと思うんです。
でも響先輩が千茉莉ちゃんに対して本気ならこの話はしません。
彼女を先輩から引離すような事したくないですからね。」
亜希の言葉にあの日の思い出が蘇る。
彼女は大切な恋を諦めてまで選んだ夢だと言って飛び立った。
亜希は…後悔した事はなかったんだろうか。
「…俺は…亜希の時にちゃんと『行って来いよ』って言ってやれなかったこと凄く後悔したんだ。
千茉莉が自分の道を選ぶ時は絶対に応援してやりたいと思っている。
俺の事で束縛するつもりはないよ。」
「響先輩がそう思っても、千茉莉ちゃんはどう思うかしら?
千茉莉ちゃんは好きな人と離れてまで留学したいのかしら?」
「…さあな。でも俺は千茉莉の選んだ道を応援してやりたいと思っている」
亜希の『好きな人と離れてまで』という言葉に一瞬ドキッとする。
さっきは雰囲気に呑まれて勢いで告白しそうになったけれど
千茉莉は俺をどう想っているんだろう。
「…付き合ってないよ。」
「告白は?」
おまえの電話で邪魔されたんだよ。なんて言える訳もなく苦笑いをするしかない。
それを亜希はどう取ったのかハア…と大きな溜息をついた。
「千茉莉ちゃんにとっては悪い話じゃないと思うんです。
でも響先輩が千茉莉ちゃんに対して本気ならこの話はしません。
彼女を先輩から引離すような事したくないですからね。」
亜希の言葉にあの日の思い出が蘇る。
彼女は大切な恋を諦めてまで選んだ夢だと言って飛び立った。
亜希は…後悔した事はなかったんだろうか。
「…俺は…亜希の時にちゃんと『行って来いよ』って言ってやれなかったこと凄く後悔したんだ。
千茉莉が自分の道を選ぶ時は絶対に応援してやりたいと思っている。
俺の事で束縛するつもりはないよ。」
「響先輩がそう思っても、千茉莉ちゃんはどう思うかしら?
千茉莉ちゃんは好きな人と離れてまで留学したいのかしら?」
「…さあな。でも俺は千茉莉の選んだ道を応援してやりたいと思っている」
亜希の『好きな人と離れてまで』という言葉に一瞬ドキッとする。
さっきは雰囲気に呑まれて勢いで告白しそうになったけれど
千茉莉は俺をどう想っているんだろう。