【長編】Sweet Dentist
【第12章】12月10日(土曜日)
あたしの誕生日。
今日は響さんとデートの予定。
大会の夜以来だから5日ぶりに会える。
…だけど、あたしの気持ちは重かった。
理由は、あたしのパパだ。
響さんとは亜希さんのリサイタルにも出かけたし、先日の大会でも送ってもらったから、両親も一応あたしが杏先生繋がりの年上の男性と付き合っている事は知っている。
だけど実際に紹介して年の差が12歳だと知ったらどうするだろう?
まだその辺りの詳細を告げていないのに、響さんは家まで迎えに来るといった。
「付き合っているのだから、きちんと挨拶をして連れ出したいしな」
そう言って、見事に綺麗な笑顔であたしを悩殺してくれる。
それに対抗し頑として断る術をあたしは知る由も無く
必然的にYesと返事をする羽目になってしまったのだ。
今日は響さんとデートの予定。
大会の夜以来だから5日ぶりに会える。
…だけど、あたしの気持ちは重かった。
理由は、あたしのパパだ。
響さんとは亜希さんのリサイタルにも出かけたし、先日の大会でも送ってもらったから、両親も一応あたしが杏先生繋がりの年上の男性と付き合っている事は知っている。
だけど実際に紹介して年の差が12歳だと知ったらどうするだろう?
まだその辺りの詳細を告げていないのに、響さんは家まで迎えに来るといった。
「付き合っているのだから、きちんと挨拶をして連れ出したいしな」
そう言って、見事に綺麗な笑顔であたしを悩殺してくれる。
それに対抗し頑として断る術をあたしは知る由も無く
必然的にYesと返事をする羽目になってしまったのだ。