【長編】Sweet Dentist
【第5章】10月25日(火曜日)
「今日で治療は終わりだから…」
いつものように診療台に座ると響先生はぶっきらぼうに言った。
なんだかいつもより機嫌が悪いみたい。
終わり…。やっと治療から解放されるんだ。……でも…
「よかったな」
そう言われて何だかヘンな気分になる。
何だろうこの気持ち。淋しいなんておかしいじゃない。
やっとこのヘンタイ横暴医者からも解放されるのよ?
何を考えてるの。もう会えないのかな…なんて。
それじゃまるであたしが響先生を好きみたいじゃない。
……え…
す…き…?
やだ、まさかね?
ちょっと先生の髪の色や瞳の色が初恋の人に似ているからって
それはないよ。
ちょっとした勘違い。
そう、初恋の男性にほんの少し面影が似ているから…。
いつものように診療台に座ると響先生はぶっきらぼうに言った。
なんだかいつもより機嫌が悪いみたい。
終わり…。やっと治療から解放されるんだ。……でも…
「よかったな」
そう言われて何だかヘンな気分になる。
何だろうこの気持ち。淋しいなんておかしいじゃない。
やっとこのヘンタイ横暴医者からも解放されるのよ?
何を考えてるの。もう会えないのかな…なんて。
それじゃまるであたしが響先生を好きみたいじゃない。
……え…
す…き…?
やだ、まさかね?
ちょっと先生の髪の色や瞳の色が初恋の人に似ているからって
それはないよ。
ちょっとした勘違い。
そう、初恋の男性にほんの少し面影が似ているから…。