【長編】Sweet Dentist
先生の綺麗な顔が近付いてきてコツンとおでことおでこがぶつかった。

おでこに温かい体温が伝わってくる。

ドキ……

「熱があるんじゃ治療は止めておいた方がいいからな。
ン…ちょっと熱いかな。風邪気味か?」

そう言ってあたしの顔を覗き込む響先生。

心臓がフルスピードで走り出す。この至近距離だと聞こえちゃうんじゃない?

「風邪はひいてないよ。
ただちょっと…疲れ気味かな。
今度の大会のことで悩んでいて眠れなくて…」

「眠れないって、何を悩んでいるんだ?」

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