【長編】Sweet Dentist
彼を護りたいと思った…。
あたしには大きな力は無いけれど…
それでも彼が肩を必要としているときに
いつでも傍で差し出してあげたい。
彼が抱擁を求めるときには
抱きしめてあげたい。
彼が独り抱えてきた苦しみも…
孤独に涙したであろう幾多の哀しみも…
これからは一緒に受け止めてあげたい。
喜びも
哀しみも
全部一緒に分かち合い
共に生きてゆきたいと…
この時
強く思った―…。