【長編】Sweet Dentist
殴られる覚悟でギュッと目を瞑り、その衝撃に耐える準備をする。
でも、その衝撃は10秒経っても15秒経ってもやってこなかった。
恐々と、ゆっくり瞳を開けると
響先生が真由美さんの腕をつかんで睨んでいた。
「千茉莉に手を出すな。
こいつに今度手を出したら、真由美おまえを許さない」
「―――!そんな・・・。そんな娘が好きなの?私よりも?」
「当たり前だ。彼女は俺を救ってくれた天使だからな。
おまえが到底敵うはずがないんだよ」
…え?響先生…何を言ってるの?
「…くっ!覚えておきなさいよ。
絶対に認めないんだから。
必ず私を認めさせて見せるわ」
そう言って真由美さんは来た時と同じように壊れそうな勢いでドアを閉めて出て行った。
凄い剣幕に、正直足は震えていた。
さっきは夢中で響先生を庇ったけど、本当は凄くこわくて…震えは止まらなかった。
不思議だった。
こんなに震えてまで、どうして響先生を助けなくちゃって思ったんだろう。
何故かはわからないけれど…
でも、あたし響先生を護ってあげられたのかな?
でも、その衝撃は10秒経っても15秒経ってもやってこなかった。
恐々と、ゆっくり瞳を開けると
響先生が真由美さんの腕をつかんで睨んでいた。
「千茉莉に手を出すな。
こいつに今度手を出したら、真由美おまえを許さない」
「―――!そんな・・・。そんな娘が好きなの?私よりも?」
「当たり前だ。彼女は俺を救ってくれた天使だからな。
おまえが到底敵うはずがないんだよ」
…え?響先生…何を言ってるの?
「…くっ!覚えておきなさいよ。
絶対に認めないんだから。
必ず私を認めさせて見せるわ」
そう言って真由美さんは来た時と同じように壊れそうな勢いでドアを閉めて出て行った。
凄い剣幕に、正直足は震えていた。
さっきは夢中で響先生を庇ったけど、本当は凄くこわくて…震えは止まらなかった。
不思議だった。
こんなに震えてまで、どうして響先生を助けなくちゃって思ったんだろう。
何故かはわからないけれど…
でも、あたし響先生を護ってあげられたのかな?