執事=(イコール)



2時間前。




「紗雪」



「ん?」



あたしは今
祐也の隣にいる



「話したい事がある」




突然そう言った祐也は
何か様子が変だった。





「オレ、好きなヤツができた」





「・・・」




あたしは圧倒されて
言葉も出なかった。




「好きなヤツと結婚するから」



次々と



聞いてもいないのに



祐也の口から



飛びでてくる



コトバ。





「じゃあ今まで
好きでもない
のに・・・あたしを
抱いてたって言うの!?」



あたしは最後、




こんな言い方しか
できなかった。




ただ好きなのか
どうかを確かめ
たかっただけなのに。





・・・・そして、






祐也はあたしの
願いとは裏腹に




「ああ」



こう言ったんだ。




最低!



普通なら



そう言って





ひっぱたいてやるくらいの力は残ってたはず。




でも














「あたしは・・・・」
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