初恋~俺が幸せにしてみせる~
店に入った俺に
顔を合わせて接客して
いいものかと悩んだと
彼女は言った
驚かせてしまうんじゃ
ないかと悩んだと
そして最後に
『もう花屋に来て
くれなくなったら
淋しくなるから』
と付け加えた
『大丈夫。俺はあの
花屋しか知らないから』
そう言って彼女の
笑顔を待った
『良かった』
ホッとした表情と
柔らかな笑顔を
返してくれた
『いつも1本だけで
ごめんな』
『そんな事ないよ。
でもどうして?』
俺は彼女に花を買う
理由をゆっくり話した
彼女は悲しそうな
顔をして空を見上げた
『あなたは優しい心を
持っているのね』
『違うよ。救って
あげられなかった命への償いなんだよ』
『それは違うんじゃ
ないかな。救おうと
努力はしたんだし
旅立った人だって
感謝してるはずだと
あたしは思うよ。
何て、わからないくせに口出してごめんね』
『ごめん。俺なりの
自分を肯定する為だけの考えだったのかも
しれないな』
『そんなつもりで
言ったんじゃないよ』
『わかってる』
顔を合わせて接客して
いいものかと悩んだと
彼女は言った
驚かせてしまうんじゃ
ないかと悩んだと
そして最後に
『もう花屋に来て
くれなくなったら
淋しくなるから』
と付け加えた
『大丈夫。俺はあの
花屋しか知らないから』
そう言って彼女の
笑顔を待った
『良かった』
ホッとした表情と
柔らかな笑顔を
返してくれた
『いつも1本だけで
ごめんな』
『そんな事ないよ。
でもどうして?』
俺は彼女に花を買う
理由をゆっくり話した
彼女は悲しそうな
顔をして空を見上げた
『あなたは優しい心を
持っているのね』
『違うよ。救って
あげられなかった命への償いなんだよ』
『それは違うんじゃ
ないかな。救おうと
努力はしたんだし
旅立った人だって
感謝してるはずだと
あたしは思うよ。
何て、わからないくせに口出してごめんね』
『ごめん。俺なりの
自分を肯定する為だけの考えだったのかも
しれないな』
『そんなつもりで
言ったんじゃないよ』
『わかってる』