初恋~俺が幸せにしてみせる~
『送るよ。帰ろう』

立ち上がる俺の隣で
麻美はゆっくりと
立ち上がった

『また花屋に来てね』

歩きながら、麻美は
俺の目を見て言った

『人の不幸があった
時だけだから、本当は
行かない事を望んで
るんだけどな』

麻美は残念そうに
眉間にシワをよせた

『不幸がなくても
来て欲しいよ。
大介に会いたい』

麻美の言葉に、思わず
立ち止まっていた

俺に会いたいだなんて

嬉しい事を言って
くれるじゃないか

でもまだ数回しか
会ってない

しかも、ちゃんと話を
するのは、今日が
初めてだったし

俺はどう対象してれば
いいのかを見つけ
られないままだった
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