初恋~俺が幸せにしてみせる~
麻美の涙が少し
落ち着くまで
何の会話もせずに
黙っていた

部屋には麻美の
鼻水をすする音だけが
響いていた

俺はコーヒーを飲み
タバコに火をつけて
気持ちを落ち着かせた

500万をどうやって
用意しようか考えた

親には言えない

とてもじゃないけど

一気には払えない…

悔しいけど、それが
現実だった

ゆっくり返して
いくしかないんだ

それでも麻美が
1人で返して
いくよりはいいはずだ
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