初恋~俺が幸せにしてみせる~
どれくらい走ったのか
こんなに走ったのは
久しぶりだった
陸上部だったけど
もう30間近にした
オヤジにはキツい
距離だった
息を切らしながら
麻美の部屋の前に立つ
深く呼吸をする
―ピンポーン―
俺の人差し指は
震えていた
少し待っても
物音一つしない
―ピンポーン―
…
…
…
―ピンポーン―
我慢しきれずに
ドアノブに手をかける
ガチャガチャ
ドアに鍵はかかったまま
俺はドアの前に
座り込んでしまった
外ではしゃいでいる
子供の声が、ずいぶんと遠くに聞こえた
こんなに走ったのは
久しぶりだった
陸上部だったけど
もう30間近にした
オヤジにはキツい
距離だった
息を切らしながら
麻美の部屋の前に立つ
深く呼吸をする
―ピンポーン―
俺の人差し指は
震えていた
少し待っても
物音一つしない
―ピンポーン―
…
…
…
―ピンポーン―
我慢しきれずに
ドアノブに手をかける
ガチャガチャ
ドアに鍵はかかったまま
俺はドアの前に
座り込んでしまった
外ではしゃいでいる
子供の声が、ずいぶんと遠くに聞こえた