初恋~俺が幸せにしてみせる~
そこには男が2人
立っていた

だけど、あの男達
ではなかった

きょとんとしている
俺に対して、2人は
警察手帳を見せた

益々驚いた

警察って…

俺、何かしたか…?

『藤田大介さん?』

『はい、そうですけど』

『怖がらないで下さい。あなたは被害者です』

益々意味がわからない

『署までおいで頂きたいのですが、お時間は
大丈夫ですか?』

『はぁ』

とぼけたような返事が
玄関に響いていた

俺は車を持って
いなかったから
とりあえずタクシーで
警察署へ向かった

自分が被害者だという
その事が、俺の
思考回路をややこしく
していたような気がする
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