初恋～俺が幸せにしてみせる～

警察署で色々と
説明を受けた

俺はその事実を聞いて
驚愕してしまった

ショックのせいで
倒れてしまいそうだった

真っ青な顔をして
フラフラしている俺に
お茶を出してくれた

一気にお茶を飲み干し
とりあえず病院に
電話をしていた

体調が悪くて何日か
休ませて欲しいと伝えた

電話の向こうでは
仲のいい先輩が
『何かあったのか？』
と心配そうだった

俺は本当に体調が
悪いだけだと答えた

警察での説明は
最初の半分は聞いて
いたが、後半は
ほとんど頭に入らない

入らないというより
混乱しすぎて
入れたくないと
頭が思考を拒否して
しまっていた

向かい合って座る
中年の男が、優しく
囁くように説明した

ちゃんと覚えては
いなかったけど
簡単に言えば
俺は麻美に騙されていた

俺に金を請求していた
あの男達とグルだった
という事だった

騙された男は
何人もいて、俺も
その中の１人に
すぎなかったんだ

麻美の借金話は
全部嘘だったのだ

俺から金を取るために

俺に抱かれて
俺に涙を見せていた

そして簡単に
俺に愛してると
言っていたんだ