初恋~俺が幸せにしてみせる~
俺は瞳の輝きに
ドキドキしながら答えた

『そんな事ないよ。
大丈夫』

『良かったぁ』

彼女はホッとした
表情を見せた

『あ!私、菅原麻衣子。自己紹介もしないで
ベラベラしゃべって
ごめんね!』

『あ、俺は藤田大介』

『大介くん、何年生?』

『俺は1年。
麻衣子ちゃんは?』

何の戸惑いもなく
麻衣子ちゃんなんて
呼んでしまった

『えー!1年なの?
私は3年だよ。
年下だとは
思わなかったよー』

『え?同い年だと
思ってたよ』

『そんなに
子供っぽいかなぁ』

少しだけ眉間にシワを
寄せる顔が可愛かった

『そんな意味じゃ
ないよ!』

『冗談よ!』

と彼女は笑った

『俺の事も1年には
見えなかったんだろ?』

『お互い様って事で』

また彼女は笑った

俺は完全に恋に落ちた

彼女の明るさや瞳

笑った顔と声

眉間にシワを寄せた
困った顔

俺は彼女の全部に
恋をしてしまった
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