初恋～俺が幸せにしてみせる～

麻美に対する怒りと
憎しみが湧いてくる

もちろん騙された俺が
何より悪いかもしれない

だけど、せっかく
本気だったのに…
愛していたのに…

金も愛も、今さら
戻ってはこない

涙で歪む星空を見上げて前に進むしかないと
自分に言い聞かせる

後戻りは出来ない

立ち止まる事も
しているわけには
いかないんだ

自分の力で
立ち上がる事しか
方法は残されていない

今ならまだ大丈夫

俺にはまだ力がある

ここからまた
先に進めばいいだけ

人生捨てられない

カラになった缶を
ギュッと潰した

タバコの煙が
空に登っていく

それを見つめながら
地元へ帰る決心をした