初恋~俺が幸せにしてみせる~
麻美に対する想いと
一緒にマグカップは
粉々に砕けた

破片が刺さった
わけでもないのに
胸がチクチク痛んだ

他のゴミと一緒に
マグカップも、袋へと
突っ込んだ

もう振り返らない

そう決めて、俺は
前へと歩み出した

全てを受け入れながら
それでも前へ進むと
決意した

やらなきゃいけない事がたくさん残っていた

全部が俺自身が選んで
関わっていた事

だからこそ、俺が
生活出来ていたんだと
改めて実感していた

病院の業務を離れるのは予想以上に大変だった

あれから1ヶ月
働きながら色んな
処理に追われていた

院長室に呼び出されて
緊張気味にドアを
ノックして中に入った

院長は俺が辞める事に
猛反対していた

その気持ちはとても
嬉しかったが、俺の
決意は揺らがなかった

そのやりとりを
していたのが2週間前

久々に呼び出された
院長室で、予想も
出来ない言葉を聞く
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