初恋~俺が幸せにしてみせる~
実家に戻ると
両親がリビングで
俺を待ち構えていた
スーツの上着を脱ぎ捨てソファーに腰を降ろした
『とても感じのいい娘
だったよ』
俺は素直に話した
『個人的に連絡先も
交換してきたし
あとは俺たちが
決める事だから
何も口を出さないで
欲しいんだけど』
一方的な俺の言葉に
両親は反論もなく
むしろ当たり前かの
ように微笑んだ
久しぶりに帰ってきた
実家でばあちゃんの
遺影の前で考えた
俺に医者になる道を
選ばせてくれた
目の前のばあちゃんは
俺の事をどんな風に
見ているんだろう
ばあちゃんがもしも
生きていたなら
俺が医者になった事や
見合いをした事を
喜んでくれただろうか
俺がおちこぼれに
なりかけたあの時
ばあちゃんは俺を
哀れな孫だと苦しんで
いたのだろうか
何もばあちゃん孝行は
出来ていないような
気がしていた
どこへ向かい
どこへたどり着くのか
ばあちゃんなら
わかっているのだろうか
わかるなら、今すぐ
助けて欲しいよ
遺影のばあちゃんは
ずっと俺に向かって
笑いかけるだけだった
両親がリビングで
俺を待ち構えていた
スーツの上着を脱ぎ捨てソファーに腰を降ろした
『とても感じのいい娘
だったよ』
俺は素直に話した
『個人的に連絡先も
交換してきたし
あとは俺たちが
決める事だから
何も口を出さないで
欲しいんだけど』
一方的な俺の言葉に
両親は反論もなく
むしろ当たり前かの
ように微笑んだ
久しぶりに帰ってきた
実家でばあちゃんの
遺影の前で考えた
俺に医者になる道を
選ばせてくれた
目の前のばあちゃんは
俺の事をどんな風に
見ているんだろう
ばあちゃんがもしも
生きていたなら
俺が医者になった事や
見合いをした事を
喜んでくれただろうか
俺がおちこぼれに
なりかけたあの時
ばあちゃんは俺を
哀れな孫だと苦しんで
いたのだろうか
何もばあちゃん孝行は
出来ていないような
気がしていた
どこへ向かい
どこへたどり着くのか
ばあちゃんなら
わかっているのだろうか
わかるなら、今すぐ
助けて欲しいよ
遺影のばあちゃんは
ずっと俺に向かって
笑いかけるだけだった