初恋~俺が幸せにしてみせる~
『会ってみたいと
思わないのか?
初恋の相手にさ!』

愛しい初恋の彼女は
傍に居るけど、もう手の届かない所まで
いってしまったような
気がしていた

心が離れていた

『だから、俺は
そんなんじゃないって』

『まぁ強がるなよ』

笑いながら酒を口にする仲間には何も真実を
言えないままだった

千穂は今、何をしてる?

会いたいよ

その笑顔を見せて欲しい

もう一度千穂を抱きたい

その唇に触れたい

だけど夜は更けていく

全ての感情を
振り払うかのように

酔っ払った俺たちは
懐かしさに浸っていた

今日は1日色んな事が
あったような気がした

そんなのも遠い記憶の
彼方にいってしまった

夜中に実家に帰って
何も考えずに、ベッドで深い眠りに落ちた
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