初恋~俺が幸せにしてみせる~
『私、ずっと大好きな
初恋の人がいるの。
その人が忘れられなくてまともに恋愛さえも
出来なくなってたの。
そんな時に大介が現れて大介なら、本気で私を
愛してくれるんじゃ
ないかって思えたの。
大介になら私が素直に
なれると思ったから。
年も年だし、両親も
うるさくなってきたし』

美晴はビールを一口
口に流し込んだ

『大介に抱いてもらえてとっても嬉しかった。
幸せに思えた。だけど
気付いたら涙が流れて
しまっていたの。
大介に対する申し訳ない気持ちでいっぱいで。
大介に抱かれて、逆に
初恋のその人の大切さに気付いてしまったの。
大介じゃダメだったとかそんなんじゃなくて
大介を傷付けたくない
って心の底から思った。人を愛する事を諦めちゃいけないんだって事に
気付かせてくれた。
大介に抱かれた喜びと
体で人を愛するって事
たくさんの事を大介は
教えてくれた。私が
泣いていても大介は
優しくしてくれた。
私にはもったいない位
大介は優しい人だよ』

美晴の目がさっきより
キラキラ輝いていた
< 235 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop