初恋~俺が幸せにしてみせる~
差し出されたカクテルは薄いピンク色をしていた
少し口に含むと、それは甘酸っぱくて、後味に
苦味が残っていた
『初恋のような味です』
俺の顔を見ていた
バーテンダーの男は
軽く微笑んで言った
初恋か…
俺の初恋は回り道を
したけれど、今でも
初恋の人を愛している
初恋は儚くも散った
今俺は、愛する人の為に自分が愛してる事を
心の隅に潜ませた
千穂…
何度もリピートさせる
その名前は、何度も
呼んでも、今は俺の方を振り向いてはくれない
俺が千穂の為に
今してやれる事は…
何もしてやれていない
何とかしようとしても
北川さんの命は、すでに旅立ちの準備を始めた
今は2人を見守って
自分の感情なんてモノは捨ててしまうしかない
もう一度千穂とちゃんと向き合おうって
決めたばかりだったのに
千穂の愛の結末を
見届ける事しか出来ない
そんな自分が情けない
北川さんを助られたら
千穂は喜んでくれた
はずなのに
千穂を悲しませる事しか出来ないんだ、俺は
こんなので、千穂を
愛してるなんて
言えるはずがない
北川さんが元気なら
千穂を奪い返す勇気も
俺にはあったかも
しれないのに
今はそんな勇気よりも
千穂の痛みを和らげる
その方法だけを考えたい
少し口に含むと、それは甘酸っぱくて、後味に
苦味が残っていた
『初恋のような味です』
俺の顔を見ていた
バーテンダーの男は
軽く微笑んで言った
初恋か…
俺の初恋は回り道を
したけれど、今でも
初恋の人を愛している
初恋は儚くも散った
今俺は、愛する人の為に自分が愛してる事を
心の隅に潜ませた
千穂…
何度もリピートさせる
その名前は、何度も
呼んでも、今は俺の方を振り向いてはくれない
俺が千穂の為に
今してやれる事は…
何もしてやれていない
何とかしようとしても
北川さんの命は、すでに旅立ちの準備を始めた
今は2人を見守って
自分の感情なんてモノは捨ててしまうしかない
もう一度千穂とちゃんと向き合おうって
決めたばかりだったのに
千穂の愛の結末を
見届ける事しか出来ない
そんな自分が情けない
北川さんを助られたら
千穂は喜んでくれた
はずなのに
千穂を悲しませる事しか出来ないんだ、俺は
こんなので、千穂を
愛してるなんて
言えるはずがない
北川さんが元気なら
千穂を奪い返す勇気も
俺にはあったかも
しれないのに
今はそんな勇気よりも
千穂の痛みを和らげる
その方法だけを考えたい