初恋~俺が幸せにしてみせる~
『ホントはね…』

『ん?』

麻衣子が切り出した

俺は何も意識せずに
麻衣子の顔を見た

麻衣子は俺を
見つめ返した

『本当は、勉強なんて
どうでも良かったの。
大介と一緒に
居たかっただけなんだ』

麻衣子は目をそらした

『え?』

俺は思いがけない
麻衣子のセリフに
戸惑った

『大介と一緒に居たい
って思ったんだ。
あたし、大介が好き』

麻衣子がはにかんだ

麻衣子が俺の事を好き?

告白されたのか、俺

好きな人に告白された?

現実が夢のようだった

周りの景色が
真っ白になっていた

さっきまで聞こえていた子供のはしゃぎ声も
今は耳に入らない
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