初恋~俺が幸せにしてみせる~
『大介?』

何も答えない俺に
麻衣子は不安げな
顔を見せた

『俺、ずっと麻衣子が
好きだった』

俺は麻衣子の目を
ちゃんと見て答えた

麻衣子の瞳が
潤んでいった

『あたし…電車で
初めて見た時から
ずっと好きで、話す
チャンスを探してた』

『俺もだよ』

俺は麻衣子の手を
しっかり握った

麻衣子も握り返して
くれていた

麻衣子のドキドキが
伝わってきた

たぶん俺のドキドキも
麻衣子に伝わって
いたんだと思う

『大介、あたしの事
好き?』

確かめるように、
麻衣子が問いかける

『好きだよ。麻衣子は
俺の事好き?』

『うん。大好き』
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