初恋~俺が幸せにしてみせる~
悩みは吹き飛んでいた

もう悩んだりしない

俺は決めていた

北川さんが教えてくれた

北川さんの命が消えて
すでに数ヶ月が経ち
ようやく答えが出た

俺の中でも北川さんは
大きな存在になっていた

もちろん千穂の中でも
まだまだ大きな存在で
ある事は間違いないが
あえて、口には出さない

そんな事は口には
出さなくてもわかる

その気持ちがあるから
俺はこうして千穂を
幸せにしようとしている

全てが運命の中にあってその中で成り立っている

ずっと小さな頃から
千穂が傍に居てくれて
一度はバラバラになった生きる道が、また
重なってくれたのも
全て運命だと思う

遠かったここまでの
人生の道のりも
全てが今の為の道のりでそれがなければ、今は
たぶんなかっただろう

そう思えば、全ては
歩まなければいけない
示された道だったはず

俺にとっても
千穂にとっても

北川さんにとっても…

ようやくプラス思考に
なる事が出来ていた

悩み続けた俺は
ようやく明るい道が
見えてきていた
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