初恋~俺が幸せにしてみせる~
とても嬉しかった

好きな人が俺の隣に居て笑ってくれている

それがとても嬉しかった

でもそんな楽しい日々は長くは続かなかった

たぶんそれは俺が千穂を意識し過ぎたからだった

ただその雰囲気だけで
会話を交わす事さえも
出来なくなっていった

千穂が俺を見つめていた

いや、俺の方が千穂を
いつも見ていたから
たまたま目が合って
いただけかもしれない

そう思えば思うほど
千穂を意識していた

これが初恋なのかな…

これが恋なのかな…

そう思った矢先だった

千穂の突然の転校

何の前ぶれもないまま
突然言い渡された

千穂の口からではなく
担任の口からの報告

心の準備もしてないのに

言いたい事がまだまだ
いっぱいあったのに

嘘だって言ってくれよ

俺の気持ちもちゃんと
伝えていないのに
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