初恋~俺が幸せにしてみせる~
麻衣子の卒業後の
進路を聞いた俺は
愕然とした

美容師になりたい
夢を持っていた麻衣子は専門学校への進学を
希望していた

離れ離れになる事を
予感させた

でも麻衣子の夢ならと
引き止める事は
俺には出来なかった

もちろん麻衣子も
夢を諦めるつもりは
無いようだったから

『離れても、ちゃんと
会いに来るし
大丈夫だからね』

麻衣子の笑顔に
正直言って、不安が
募っていった

離れ離れになっても
麻衣子はちゃんと俺を
想っていてくれるのか

俺は麻衣子を想って
いられるのだろうか

不安だったのが
俺だけだったとしても
不安を打ち消す事は
出来ないでいた
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