初恋~俺が幸せにしてみせる~
なぁ、千穂

俺たちはあのまま
一緒に居られたら
きっと幸せになれたよな

今こうして笑って
いるのが当たり前に
なっていたはずだよな

笑うタイミング

笑いが止むタイミング

目を合わせるタイミング

俺たちは全部一緒

呼吸も一緒なんだ

千穂、受け入れて
くれるよな?

千穂に顔を近付けた

千穂は拒む事なく
受け入れてくれた

千穂の唇は柔らかくて
俺をドキドキさせる

あの頃と同じだ

優しくて甘いキスだった

唇を離すと、俺たちは
自然に手を繋ぎ合った

触れたかった千穂の手

少し伸びた爪に
薄いピンクのマニキュア
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