初恋~俺が幸せにしてみせる~
何の会話もないまま
俺たちは帰ってきた

まっすぐ家に向かう

俺は彼女を送る為に
彼女の家への道を
2人で歩いた

『誰なの?』

彼女がようやく
口を割った

俺はどう説明しようか
悩んでいた

『初めて会った
わけじゃないよね?
あんな派手な人と
どういう関係なの?』

間違いなく彼女は千穂に敵対心を見せていた

俺のせいだ

俺が彼女を傷付けた

でももう…

俺の中には彼女の存在はないものと同じだった

悪いという気持ち

許してくれなんて
思っていない

こんな俺を憎んでくれ

俺は最低な男だから

このまま俺と居る事は
彼女にとって幸せとは
言えないだろう
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