初恋~俺が幸せにしてみせる~
千穂とは相変わらず
メールや電話をしていた

他愛もない話をして
笑い合っていた

千穂はちゃんとした
会社で正社員として
頑張って働いていた

千穂の可愛い愛車の
写メも送られてきた

可愛い軽自動車だった

千穂にはお似合いだった

千穂と電話する時は
決まって、俺は笑顔に
なっていた

千穂が離れていくような気がしていたのは
気のせいだったと
思ってしまう

それでも、会社の話を
されると、俺は少し
怖くなるんだ

俺の知らない世界での
千穂の姿を想像して
逃げたくなる

それが現実だとしても

時々電話をしても
出ない時がある

翌日、会社の飲み会が
あったのよと、電話を
かけ直してくれる千穂
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