変わらないもの
「こんにちは、今日は私の就任一年のpartyにおいで下さって、感謝します。嬉しくて今日はいつもより、酒の進みが早くて前職の〇〇さんのように、早々に酒に呑まれて辞職に追い込まれないように、噛み締めつつ、飲もうではありませんか!乾杯!」

スーツ姿の男はスピーチした。

大勢の招待客は拍手を送り、グラスのワインを口に含んだ。

招待客は5人掛けのテーブルに座っている。

スーツ姿の男はステージから遠い、後ろの方の2席の空いているテーブルを見た。



「おーい、ジャン!」木の上から小柄な少年が叫ぶ。
「なんだとチビ助?ジャン王と呼べ、俺にジャンケンで勝てる奴などいな〜い!」

小太りで、髪の色が明るい少年は返す。


チビ助「わかったよ!ジャン王様」


「今日中に完成させるんだ!」

下で、上に結ぶロープを投げる準備をする、少年が言った。


ちびすけ「ハァーイ」

ジャン「リーダーがおせえからだろー!」

リーダー「のんきに座りやがって、お前の好きな娘、みんなに言いふらすぞ」
ジャンの顔は赤くなる。
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