変わらないもの
女性「おじいちゃん、いつもいってたんです、ネッ。このソバ屋に来るんだってネッ、でも60年前の事ネ・・・・、(店が無くなってても、オカシクナイっ)て、みんないったヨ!

でも必ずあるんだって、五年前にボケるまでは・・・オジイチャン行きたい、そば食べるっていい続けたノデスネ!」


チビ「そうかい、丁度今日は私らの基地が完成した日だ、忘れはしない。
この日にくるなんてな、でも驚きはせんよ。いま作るからまっててくれ」


女性「おじいちゃん、もうすぐできマスヨ」



チビ「私の最後のそばじゃ食べてくれ、お嬢さんも一緒に」

年季の入ったテーブルに、ツルツルとしたソバと、透明なお椀に入ったつゆを乗せたお盆を、チビの奥さんらしい人が置いた。


孫「イタダキマース。」

ジャンの孫は手慣れた箸使いで、そばを口に、音を立てて吸い込む。

孫「おいしいデス!!」

チビ「ありがとう、リーダーにも食べて欲しかったが」

孫「そうネ、おじいちゃんいつも話てくれたョ、三人の冒険話。」

チビ「そうなんだよ、もう一人来るはずだったんだが、来てくれないみたいだなぁ」

チビはどっか遠くを見ながら呟いた。
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