続・いまだ知らない、恋心。【短編】
でも眠い。


しかたないから、私は神崎の隣りに寝転がった。


「彼女と…うまくいってんの?」



ずっと気になっていた事を聞いてみる。


したら、意外な答えが返ってきた。



「とっくに別れたよ。今はフリー。」


「意外。長続きしそうなタイプなのに。」


「向こうがそうじゃあれへんかったからな。」



そうなんだ。


別れちゃったのか。



「スージーは?好きな奴とかおれへんの?」


「いない。人間は好きになれない。」


「寂しいなぁ。案外恋愛ってやってみると楽しいで?」



楽しい?あれが?


苦しいの間違えだろ?



「それでも、人間が嫌いだから。」



神崎はそれ以上何も言わなかった。


そして私は、いつの間にか寝てしまったんだ。
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