続・いまだ知らない、恋心。【短編】
「保健室、行かんでいいんか?」


「どうして私が保健室に行かなきゃいけないん?」


「しんどいんやろ?」


「親に知れたら怒られる。なら、利用しない方がましってもんでしょ。」


そう。怒られる。


あの人達は世間体が第一で、自分の子供は自分の評価する材料だと思っている。


あの人達にとっては保健室=サボり


とても利用なんか出来ない。



「俺はスージーが倒れるよりまし。ほら、付き添うから、行こう。」



いつかのあの時みたいに、また手首を握って私を引っ張った。


やだなぁ。


あの時はあれから必死で石鹸で洗ったけど、今度は同じ事出来ないかもしれない。



どうしてこいつは、こうも人の気持ちが読めないんだろう。(←無茶ですよ)



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