キスがしたい.*゚短編゚*.

顎を上にあげられたかと思うと塞がれた唇。

「んん…」

深く舌を求められ何が何だか分からず健に全てを任せる。

ゆっくりとはなされた唇。

そっと健を見上げる。

「ばかか、お前。浮気なんかするわけねえじゃん。大切だから…大切すぎるからお前を傷付けたくなくて何も出来なかったんだよ…っ」

ぎゅっと力強く抱き締められる。

心なしか健の声が震えているようだった。

「傷付かないよ……。私は大丈夫だよ?」

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