猫と少女と少年と
「ねぇお母さん。この猫捨てられてるみたいなんだけど、どうすればいいかな?ここにずっといたら、死んじゃうだろうし・・・」
「ホント。こんなところに放置されてたら、死んじゃうし、まだ若い猫だから死んでしまうのはかわいそうねぇ・・・」
「飼うのは無理だろうけど、つれて帰るだけなら、きっといいよね?たぶん」
「いいんじゃないの?あなた猫アレルギーじゃないし、体に害もないしね。私が聞いてみてあげるわ」

まさか、俺を助けてくれるってことか!?

「うん、分かった。じゃあ、猫ちゃん。ちょっとだっこするけど暴れないでね」

《ニャーーーー!!!!》
俺はうれしくて、うれしくて激しく鳴いた。

《この人たち、優しいなぁ・・・》

そんなこと考えながらだっこされていたら、少女が満面の笑みで話しかけてきた。


「すっごく大人しくておりこうね。カワイイvv」

ドォキィィィーー!!


《な・・・なんだ・・・今の感覚・・?なんか、心の蔵が飛び出しそうになったぞ・・?》



「ど、どうしたの猫ちゃん?なんか顔色悪く見えるよ?」

その心配してくれる優しさに、またドキッ!


《お・・・俺まさか・・・》
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