ジェットストリーム
「てか、何でアンタが寝てんのよ!アンタの睡眠は何でアタシに還元されないワケ!?」

そんな事言われても、心底どうして良いか分からない。
完全に八つ当りだ。

(だったら、俺が眠ったと思った時、眠れば良かったじゃないか…)

この場合、何も言わないのが賢明だろう。
でも、自慢じゃないが、俺はそんなに賢い方ではない。
口を開いた後でそう思い、軽弾みな言動を少し後悔した。

「フェイクかもしれないでしょ!?」

ホラ、来た。
絶対、口論になるんだ。

しかも、言ってる事がダメだ、コイツ。
性根が腐ってる…
< 56 / 215 >

この作品をシェア

pagetop