隣で。
あたしの朝はいつもこんな感じ…

あたしの名前は 井川 真帆。

高2で,得意な科目は国語と体育。

家族はお父さんと兄ちゃんと,今朝は朝番だったからいなかったけどナ-スの姉ちゃん。

お母さんは,あたしが中1の時交通事故で死んだんだ。

でも姉ちゃんも一人暮らししないで家にいてくれるし、お父さんと兄ちゃんも家事をそれなりに手伝ってくれる。

いつも喧嘩ばっかだけど,あたしの大好きな家族。





「おっはよ-!!」

教室の戸を壊れるぐらいに思いっきり開ける。

さすがあたし♪ダッシュで来たら5分で学校に着いた。

「おはよ,真帆」

「あ,遥おはよ-」

山木 遥 とはいつも一緒で,小さい時から大人しい遥を守ってきた。

いわば…彼氏役ってとこ。

でも遥が彼女だと自慢の彼女だよなあ。

髪はさらさらロングストレ-ト。すらっと長く細い手足。色白で大きな瞳。

可愛いなあ…羨ましいなあ…

じ-っと見ていると遥が

「ちょっと,真帆?どうしたの?」

「へっ?ああごめん。見惚れてた!」

「ふふっ。真帆はほんと彼氏みたい」

「遥が彼女なら,彼氏でも喜んでOKするよ♪」

二人が話していると後から頭を叩かれた。

「おっす!真帆,山木!」

「ちょっと啓介!!痛いんですけど」

「わり-わり-。手が滑ってさ♪」

棒読みじゃん!むかつくなあ…

こいつ, 柏原 啓介 は長年あたしと喧嘩友達。

昔からいちいちかまってきて,その度に言い合いをしてしまう。






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