隣で。
2章 シンテン
「ちょっと真帆聞いてる-?」

「…へっ?ごめん,何?」

帰り道,遥が困った顔をして真帆を見つめる。

「も-!さっきからずっと上の空だよっ?何かあったの?」

「べ,別に?」

あたしは嘘をつくのは苦手。

でも頑張って精一杯の嘘をついた。

「そう?ならいいけどさ…」

「ほんとごめん!ジュ-スおごるから許して~!!」

遥はニカッと笑うと,

「しょうがないから許してあげる♪」

可愛いなあ…

こうゆう可愛い子が恋するなら分かるけど,あたしが恋…?

ありえないよな-

一人で悶々と考えていると

「真帆-?ジュ-スこれがいいっ!」

ちょっと先の自動販売機の所の遥に呼ばれた。

「は~いっ」




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