アンソロジー
それでもピエロは笑ってくれた
そのとき気づいた
ピエロは・・・この人は
ここの人間と全くちがう反応をするんだってことを・・・
そしてちがう日にまたピエロは聞いてきた
「なんで独りでいるの?」
「だっていじめられるし嫌われているから」
いつか私は自分が自分でなくなり人間をおそうことになるだろう・・・
いつかはその日がくる・・・
人間にあまり刺激されると私は壊れてしまう
唯一の救いはピエロの微笑み・・・
「そうか でも独りでいるのは楽しくないよ?」
「それでもいい 私もみんなのことが嫌いだもの」
ピエロは少し悲しい顔をした
「本当にそれでいいの?」
「いいの」
ピエロは笑って帰っていった
またくるよといいながら