アンソロジー


それでもピエロは笑ってくれた




そのとき気づいた



ピエロは・・・この人は






ここの人間と全くちがう反応をするんだってことを・・・






そしてちがう日にまたピエロは聞いてきた



「なんで独りでいるの?」


「だっていじめられるし嫌われているから」



いつか私は自分が自分でなくなり人間をおそうことになるだろう・・・



いつかはその日がくる・・・







人間にあまり刺激されると私は壊れてしまう




唯一の救いはピエロの微笑み・・・




「そうか でも独りでいるのは楽しくないよ?」


「それでもいい 私もみんなのことが嫌いだもの」




ピエロは少し悲しい顔をした



「本当にそれでいいの?」



「いいの」



ピエロは笑って帰っていった



またくるよといいながら


< 134 / 200 >

この作品をシェア

pagetop