今日も眠る貴方へ、
たったこれだけで事件をなくせるなんて、本当に単純ね。

成功して喜んだと思えば、家に帰って私に待っていたのは警察の人。

私を被害者家族としてではなく犯人として見て。

もう時間を変えたのがバレてしまったなんて警察は仕事が早いな。抵抗なんてしないよ。

ただ1つだけ辛いのはね、貴方の傍にいられない事。

だって私がいなければ貴方は1人で痛みに耐えなければいけないでしょ?

留置場から貴方がせめて死なないように、と祈るしか出来ない。


“どうか、生きていて下さい”
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